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生徒の活動

高等部卒業式

 令和2年3月2日本校体育館にて 県教育委員会 委員 蜂須賀禮子様、ご臨席のもと 令和元年度卒業証書授与式が行われました。

 普通科2名、専攻科理療科1名が巣立ちました。

卒業式の様子1

【答辞より】
 『…私が専攻科へ入学したのは、50歳でした。網膜色素変性症に負けて、仕事を失っていた私は、「もう負けられない、負けたくない。」と思って入学しました。
 「あん摩なんか揉めばいい」、と思っていたら、実技で指が痛くてくじけてしまい、「また負けるのか、それは嫌だ。」と奮起したことを思い出します。なんでもそうですが、「どの道も王道なし」を実感した5月でした。
 そして普通科生や中学部生に交じっての部活動。体力の差は感じながらも、根性では絶対に負けていないと思ってやっていました。やるからには当然、勝負は勝つ!と思って臨んだフロアバレーボールの全国大会。東北大会で負け知らずだった私は、負けることの悔しさと、全国の厳しさを思い知らされました。人生負けることも必要ですが、それからどう立ち上がるかが肝心だと、部活から学びました。

 若い在校生のみなさんの高校生活は、長い人生の中でたった3年かもしれませんが、社会を経験し、この年齢で入学してきた私にとっての3年間は、本当に貴重な時間でした。

 卒業し、一歩社会に出れば、患者さんからお金をいただいて勉強させていただくことになります。皆さんには今の学生生活を当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れずに、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。
 在校生のみなさん、平成から令和に変わっても、視覚支援学校の歴史と伝統を引き継ぎ、これからも勉強にスポーツに励み、自分を高めていってください。
 そして巣立つことができる今。いつも私たちのそばで温かく見守り、支えてくださった先生方、家族、寄宿舎の先生方、みなさまのおかげです。
本当にありがとうございました。…』

 

 今年度は、県教育委員会の方針を受け、新型コロナウィルス感染予防対策として、参加者全員のマスク着用や来賓の方々の参加の制限、小中学部の児童生徒を参加させない、席と席の間隔を広くとる等の対応をしました。例年より少ない人数での卒業式でしたが、式歌「群青」では、人数を感じさせない感動的な歌声が体育館に広がりました。心温まる素晴らしい卒業式となりました。

卒様式の様子2卒業証書の授与の様子

卒業証書授与の様子 卒業証書授与の様子 

送辞 答辞

卒業式の会場 卒業生退場

卒業生退場 卒業生退場

 

ふくしまっ子元気大賞受賞!!~小学部~

小学部業間体育の取組「マッスル・トレイン」が

   ふくしまっ子元気大賞受賞!!

 小学部の業間体育の取組「マッスル・トレイン」が、福島県教育委員会が主催する令和元年度 ふくしまっ子体力向上プロジェクト事業の「ふくしまっ子元気大賞」を受賞しました。

「ふくしまっ子元気大賞」は、体力の向上に向けて特色のある取組をしている学校を表彰するもので、県全体から10校が受賞し、本校小学部もその1校に選ばれました。特別支援学校からは唯一の受賞です。

 小学部の取組は、児童1名と少人数の制約を解消するために聴覚支援学校福島校との合同体育や業間体育で互いに競い合う場を設けたり、走った距離を児童が好きなあぶくま急行の走行距離に換算し、巨大ポスターに成果を表して評価したりなど様々な指導の工夫をし、児童が楽しみながら主体的に運動に取り組んでいる点が評価されたようです。2月18日(火)には表彰式が行われ、須田校長が鈴木淳一教育長より賞状をいただいてきました。

マッスルトレイン2019巨大ポスター

走った距離をあぶくま急行の走行距離に換算して表した巨大ポスター

賞状を持って笑顔

毎日の積み重ねが、大賞につながりました

 

児童は今日も、そしてこれからも走り続けます。がんばれ!マッスル・トレイン!

寄宿舎 むつまじ会「送別会」

 2月27日(木)にこの3月に学校を卒業する仲間との送別会を行いました。

 全員で過ごす残り少ない時間を楽しい思い出に残そうと子どもたちは色々な案を出し合い、新型ウイルス対策を取りながら作り上げた時間でした。

生徒3 卒業生
集合写真

金澤翔子美術館主催 第8回書き初め展入賞

一般財団法人 金澤翔子美術館主催 第8回書き初め展入賞

 普通科3年片寄果音さんの作品『かのん』が、「アール・ブリュット賞」に入賞し、2月16日(日)いわき市遠野町にある金澤翔子美術館にて、表彰式に出席しました。

 「アール・ブリュット賞」とは、加工されていない生(き)の芸術、伝統や流行、教育などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術に贈られる賞とのことです。

会場の様子 表彰式演台と金屏風

 金澤翔子さんは「書」を通じて全国の皆様に元気を届けている、ダウン症の女流書家です。本展は、日本の伝統文化「書」に親しみ、書く楽しさや元気な心をはぐくむことを目的に開催されています。震災の年からはじまって今年で8回目となるそうです。

金澤翔子さんから賞状授与

 館長であり、翔子さんの母である金澤泰子さんから賞状が、翔子さん本人から記念品が、受賞者一人一人に手渡されました。

記念撮影で満面の笑顔

  表彰式後、翔子さんの席上揮毫とダンスパフォーマンスがありました。

 書き上げたばかりの『感動』の大文字の前で、衣装を着替えてマイケルジャクソンのパフォーマンスに、会場は盛り上がりました。

ダンスパフォーマンス

  

入賞作品「かのん」

 

 紙の下に手本を置いて、線を意識して書きました。

2日目、3枚書いた後に「もう1回」「やる!」と自分で決めて筆を持ち、書いた1枚です。

 先生と一緒に筆を持ちますが、特にこの1枚は自分で強く筆を運び、「よこ~。」「した~。」「ぐるん。」と言いながら一気に書きあげました。 

 果音さんの強い思いが、翔子さんや審査員の心に伝わり、今回の入賞につながったのではないかと思います。

寄宿舎「節分」

「鬼は外! 福は内!」威勢のよい掛け声と共に、豆をまく舎生たち。

「痛い!助けて!」逃げ回る赤鬼と青鬼の姿・・!!

鬼は外~!

 2月3日の節分の日に、豆まきが行われました。今年は各棟リーダー二人が、裃(肩衣)をつけて各居室を回りました。節分は冬の終わりの日で、翌日から新しい季節が始まる区切りとなります。「邪気や悪いものを落として、たくさんの幸運を呼び込めますように・・!」と願いをこめて、寄宿舎に春を迎える豆まきを楽しみました。

豆まき中 かわいい赤鬼さん!

 裃着て勇ましく うなだれる赤鬼