福島県立視覚支援学校
2018年11月の記事一覧
中学部市内総合自立活動
11月9日(金)に、中学部市内総合自立活動が開催されました。この学習は、中学部生全員が、それぞれの自立活動の課題をもとに、市内の色々な所へ行き、調べ物や買い物や体験活動をしてくる学習です。
中1年生は、初めて市内総合自立活動に取り組みました。学校からダイユーエイトMAX間の往復歩行と、ダイユーエイトMAX内での調べ物や買い物などを、自分の力だけでおこなってきました。何度か予想外のこともありましたが、そのたびに周囲の人とコミュニケーションを取って乗り切りました。
▲白杖歩行でダイユーエイトMAXに
向います(曾根田郵便局の通り)
買い物学習の様子▲
(MAX2階)
2年生は、南福島方面へ行きました。まず学校から福島駅東口改札まで白杖歩行をし、駅では安全に電車を利用するために、駅員さんにエスコート依頼をして乗車。南福島に着いた後は、ダイユーエイト黒岩店では腕時計の電池交換をし、隣のスーパースポーツゼビオ内にあるレストランで昼食をとりました。何度か立ち往生する場面がありましたが、地域の方々に何度も助けていただき、目的を達成することができました。
▲白杖を振りながら歩行
(学校前)
駅員さんにエスコートしてもらいながら▲
(南福島駅)
中1年2組の2名は、学校から曾根田駅まで白杖を持って歩行し、飯坂電車に乗り、飯坂温泉の旧堀切邸の足湯を体験してきました。その後は福島駅東口のサイゼリアでランチ。満腹になった後はももりん(市内循環)バスを使って学校に戻ってきました。それぞれ、たくさんの発見ができた一日でした。
▲傘を持っての歩行は
はじめてです!
先生と一緒に歩きました。▲
▲足も手も温泉でポッカポカに
なりました。(堀切邸)
小学部 おはなし会
小学部では、11月8日(木)に福島市立図書館の「図書ボランティアの会」の方々14名をお招きして、おはなし会を開催しました。
おはなし会では、詩の朗読や朗読劇を聞いたり、一緒に歌ったりと、図書ボランティアの方々と交流を深めながら活動することができました。
今回の朗読劇は、スリランカの童話「キツネのホイティ」でした。児童たちは、キツネと女将さんたちとのやりとりを聞きながら、それぞれお気に入りの場面を見つけ、お話の楽しさや面白さを感じることができました。
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた講習会
【2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた講習会】
平成30年度福島県立視覚支援学校オリンピック・パラリンピック推進教育事業としまして、平成30年11月5日の13時30分より本校体育館にて本校の卒業生3人のパラアスリートを講師に招き、「スポーツから学んだ勇気と喜び」をテーマに講演会を実施しました。目的としては、2020年東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げるため、児童生徒、保護者、教職員のスポーツに対する興味関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成を目指しました。講師は、平成27年度卒業生半谷静香さん(エイベックス所属の柔道選手)、平成19年度卒業生佐藤智美さん・平成27年度卒業生佐々木真菜さん(供に東邦銀行所属の陸上選手)でした。講演会の内容は、パネルディスカッション、質問コーナー、実技指導でした。講師とともに参加者らが身近な話題等をもとに、終始笑顔がこぼれる、楽しみながらの有意義な企画となりました。
花の宅配便事業
10月30日(火)に小学部3名、中学部4名、高等部2名画一堂に会し、日本フラワーデザイナー協会福島県支部から5名のボランティアの方をお迎えして「花の宅配便事業」(フラワーアレンジメント体験)を実施しました。
色や香りがわかりやすい花や、秋の花々をたくさん持参していただきました。バラのとげやユーカリに触れたり、ストックなどの香りをかいだりしました。
会場に花の香りがいっぱい広がって皆が笑顔。豊かな時間を過ごしました。
▲バラのとげをルーペで観察
割り箸の長さに切ります▲
▲完成しました!!
バラはオアシスの中央に▲
高等部 総合的な学習 デイサービスとの交流
10月31日(水)に高等部普通科の生徒達が、総合学習の時間の一環として、本校近隣にある福島市中央デイサービスセンターを訪問し、利用者の方々と交流活動を行いました。
まず、「赤とんぼ」を利用者のみなさんと一緒に歌いました。
次に、よさこい踊りを発表しました。先輩から後輩へと受け継がれてきた伝統の曲「よっちょれ」です。利用者の方々より大きな声援と手拍子をいただくことができ、生徒達も大変感激しました。
後半は4つのグループに分かれてチーム対抗で連想ゲームを楽しみました。イチロー選手や黒柳徹子、西田敏行といった、有名人あてのゲームで、大いに盛り上がりました。
デイサービスセンターの方々との交流は、普通科の恒例行事となっており、生徒達は、今年も利用者の皆さんの笑顔を思いうかべながら、記念品の製作にも取り組みました。
点字競技会
日本点字制定記念日である11月1日に、平成30年度全国盲学生点字競技大会(通信大会)が全国各地の盲学校(視覚支援学校)で行われました。
本校では、中学部2年の小山田瑠琉さんが五十音書、転写、聴写に挑みました。
約10日間の朝練の成果を発揮して、どの種目も自己ベストが出たのではないでしょうか?
福島県立視覚支援学校創立120周年記念式典
去る、10月27日(土)、福島県立視覚支援学校創立120周年記念事業が行われました。
午前には、記念式典と記念文化祭しゃくなげ祭、午後は、豊山太鼓「千響」による記念演奏が行われました。式典においては、生徒会長の挨拶で「盲学校、視覚支援学校で培った精神と伝統をつないでいく」という強いメッセージがありました。
記念文化祭の発表は、高等部普通科伝統のよさこい踊りで幕を開け小学部は「キュウリ栽培大作戦」ということで大事に育ててきたキュウリについて歌を交えて発表しました。中学部は、120周年となる視覚支援学校の歴史について調べたことを立派に発表することができました。また、高等部の元気な歌や踊り、調べ学習、地元の太鼓の演奏など日頃の学習の様子や成果が見られました。
小学部の発表「キュウリ栽培大作戦」
中学部の発表「私たちの未来を探して」
高等部普通科課題学習の発表
午後の記念演奏では、4人の迫力ある演奏を聴くだけでなく、たたき方や袈裟の紹介など、聞いて触れて感じることができる本校ならではの演奏会となりました。
また、昼食をはさんで30年前に埋められたタイムカプセルのオープンタイムとして多くの同窓生や教職員OB等の方々で囲み和やかな様子で当時を振り返ることができました。
当日は、多くの方にお越しいただき創立120周年記念を盛り上げていただくことができました。本当にありがとうございました。