福島県立視覚支援学校
生徒の活動
前期進路週間「中学部・高等部校内実習」
【令和4年度前期進路週間 令和4年5月16日(月)~5月20日(金)】
◇「中学部・高等部校内実習」(5月16日~20日)
中学部1年生は5月16日~19日に、高等部の校内実習で職場体験をしました。点字用紙を使ったポチ袋作りでは、「マーブリング模様付け」「両面テープ貼り」の工程に取り組みました。長時間作業に取り組むことも初めての体験でしたが、高等部の先輩方の作業に取り組む姿に背中を押してもらい、最後まで集中して取り組むことができました。
高等部は5月16日~20日の5日間、校内実習「福ポチ袋」作りを行いました。「ふくもーこーぼー」と名付けた工房で実施しました。これまで積み重ねてきた学習や生活習慣、社会性などを実際の場面で生かし、自己理解を目指すとともに、いろいろな諸課題を計画的に解決できることや、学ぶことや働くことの意義や役割について、理解を深めました。また社会生活に適応できる力を育てること等も目的としています。
使用済み点字用紙にマーブリング手法で模様付けし、その用紙を既定の大きさに織り込み、最後に折り目に沿って両面テープで貼りつける細かい作業などに取り組みました。朝の打ち合わせで「全体出来高」の目標を決め、個人ごとに担当する作業の「個人出来高」の目標を明確にしました。また、作業態度も含め、個人ごとの目標発表をして作業を開始しました。
出来上がった製品は「商品価値」のあるものとなるように、規格を正確に守り、かつ真剣に取り組むことができました。一人ひとりが毎日自分自身が決めた個人出来高の目標をクリアできるように頑張りました。全員で全体出来高の目標をクリアした時の喜びは、仕事の充実感を感じられるものとなりました。
寄宿舎 健康管理指導
寄宿舎健康管理指導 (6/14 16 21)~ 熱中症対策 ~
6月は、女子グループと男子は成人者グループ、中高生グループの合計3グループに分かれ、「熱中症対策」について考える機会を設けました。日頃から水分補給をあまり意識しない舎生もいるため、事前に各自でチェックリストを行い自分の行動を振り返りながら、話を聞くことができました。
日常生活の中で熱中症予防や自身の体調管理に生かしてもらえるよう、今年も家庭や学校と協力してサポートしていきたいと思います。
最後には経口補水液を自分たちで作って 試飲をしました。 |
<学習内容>
1 熱中症の原因と対策
2 チェックリストによる暑熱順化の取り組み度の測定と自身の結果の確認
3 脱水症状の原因、水分補給のタイミング
4 経口補水液の作成体験
寄宿舎 親睦会
6月1日(水)寄宿舎で親睦会を開催しました。今回は、新入舎生や新職員を対象とした事前アンケートの答えをヒントに、「これはだれ…?」を予想する人物当てゲームを行いました。趣味や食べ物の好き嫌いなど、知っている情報をチーム内で出し合って考え、お互いを知る良い機会となりました。
今年度は4名の新入舎生を迎え、11名で『むつまじ会』の活動が始まりました。感染症対策を十分に行いながら、協力して様々な行事などに取り組んでいきたいと思います。
寄宿舎 避難訓練
寄宿舎避難訓練(4/19 5/31)
寄宿舎では年6回の避難訓練を行っています。 地震、火災の他、時間帯も朝・夕・夜と変えて、できる限り多様な想定で訓練できるよう配慮して行っています。 |
避難してきたら人数確認・・・ |
地震が起きたら机の下に・・・ |
敷地内が危険な時は近隣施設へ |
第2回では、第2避難場所である近隣の高校までの避難も訓練しました。
6月12日の地震発生時、
机の下にもぐる舎生、ヘルメットをかぶる舎生・・・
舎生それぞれ自分で考えて行動できており、日ごろの訓練で学んだことを活かしている様子が見られました。
令和4年度県北地区高等学校音楽祭
5月27日(金)に、ふくしん夢の音楽堂大ホールで開催されました、令和4年度県北地区高等学校音楽祭に、高等部普通科生徒4名が参加しました。コロナ前には、音楽を通しての交流及び共同学習の一環として、福島高等学校合唱部との合同ステージで出演していました。今回は、本校単独でのステージ出演です。
1曲目は2・3年生による2重唱、2曲目は1・2・3年生で混声3部合唱を歌いました。
プログラム1 視覚支援学校 混声合唱4名
①「ピエ・イエズ」 作曲:アンドリュー・ウェーバー
②「風をみつけて」 作曲:佐井孝彰 作詞:星梨津子
参加する生徒たちは初めての参加でしたが、音楽祭に参加することをとても楽しみに思い、意欲的に練習に励みました。当日は、緊張しながらも観客の皆様からの温かい拍手を受けて、伸びやかに歌うことができました。音楽祭を楽しもうという気持ちが溢れる演奏で、ホールいっぱいに生徒4名の清々しい歌声が響き渡りました。
自分たちの演奏の後は、緊張感から解放されて、他学校の演奏をゆっくり鑑賞し、演奏に、鑑賞に、音楽祭を楽しみました。
音楽祭への参加は、同年代の高校生の様子を感覚的に知れるよい機会となりました。音楽を通しての交流及び共同学習を今後も充実させていきます。
福島県障がい者スポーツ大会サウンドテーブルテニス競技 金銀を受賞
5月15日(日)、福島県点字図書館で、第60回福島県障がい者スポーツ大会サウンドテーブルテニス競技が行われました。本校の生徒2名が1部男子(未成年)の部に出場し、経験豊富な一般男性にチャレンジし、熱戦の末、それぞれ1部男子1位(金賞)・2位(銀賞)に入賞しました。近年は1部男子(未成年)の部への参加はなく、久しぶりの学生の入賞となりました。おめでとうございます。
『合同大運動会』~互いに認め合い、みんなで力を合わせてがんばりました!~
5月21日(土)に福島第四小学校を会場に、合同大運動会が行われました。本校小学部は、年間を通して福島第四小学校・聴覚支援学校福島校と交流及び共同学習を行っており、合同での運動会に向けて5月の連休明けから一緒に練習を重ねてきました。各種目では、どのような配慮があれば障がいのある児童と障がいのない児童が一緒に取り組めるかを検討し、参加の仕方やルールを変更・調整しながら取り組みました。
「きょうね、風になったんだよ!」・・これは、本校の3年生児童の言葉です。団体競技で、1本の棒を四小の友達とペアで持ち、風をきって走った感覚が「気持ちいい!」と感じたようです。一人で走っただけでは感じられなかった感覚だったかもしれません。見えにくさはあっても、広い校庭で思いきり体を動かし、みんなそれぞれに自分の持てる力を発揮してやりきった運動会は、大成功でした。
開会式での応援合戦 今年優勝するのは、「白だー!!」 |
低学年チャンス走『走れ!こいのぼり』 紅組が勝ちますように、との願いを込めて選んだ赤いこいのぼりは見事大当たり!2位でゴールしました。 |
いざ、勝負だ!
中学年の100m走のスタートです。表情も真剣。途中苦しかったけれど、最後まで走りきりました。 |
中学年団体 『ダブルタイフーン』
四小の友達と一緒に風をきって走りました。二人の「ダブルタイフーン」は、息もぴったりでした。 |
中学部校内弁論大会
5月11日、高等部と日を同じくして、中学部でも校内弁論大会が行われました。3人の弁士達が、今年の目標や自分の好きなことなど、日頃思っていることを発表しました。この日の発表をめざして、原稿を何度も書き直し、朗読の練習にもコツコツと取り組んできました。そうした練習の成果を発揮し、みな、堂々と発表することができました。審査を受けて、6月22日に本校で行われる「東北地区盲学校弁論大会中学生の部」の本校代表生も選出されました。
高等部校内弁論大会
5月11日(水)に、高等部校内弁論大会が本校体育館にて、感染対策を十分とって行われました。今年度は高等部生徒全員が弁士として参加しました。
視覚障がいと向き合い、学ぶ中での葛藤や夢、働くこと、家族を守ることなど、思い思いに経験を語り、また、他の人の弁論を聞いて自己に重ねて考える、充実した時間でした。
思いを言葉にして伝えることは気恥ずかしく、難しいですが、挑戦は確実に成長をもたらしています。優勝者は6月22日に本校で行われる「第71回東北地区盲学校弁論大会」へ福島県代表として出場します。
【結果】
第1位
・ 専攻科理療科3年 「私のリスタート」
第2位
・専攻科理療科2年 「障がいと生涯」
・保健理療科2年 「俺の相棒」
第3位
・普通科3年 「迷路のスタート地点」
・保健理療科2年 「NEXT」
令和4年度 第1回命と心の健康教室(情報モラル教室)
4月23日に第1回命と心の健康教室(情報モラル教室)が行われました。
感染症予防のため、理療科は被服室に、普通科と中学部は音楽室にそれぞれ集まり、2か所をオンラインで中継しながら実施しました。
福島警察署よりお借りしたDVD「情報モラルを身に付けよう!」を視聴し、ソーシャルゲームへの課金や、ネット詐欺、スマホ依存の怖さについて真剣に学びました。参加した生徒からは「家族とスマホを使う時のルールをしっかりと話し合おうと思う。」「SNSの使い方には注意していきたい。」などの声が聞かれ、スマートフォンやインターネットが便利な反面、使い方を間違えると危険な目に遭うという事を改めて認識する良い機会となりました。
令和4年度 第1回全校朝の会
4月14日(木)に、本校体育館にて第1回全校朝の会が行われました。
全校朝の会では、新入生自己紹介、生徒会役員紹介などが行われました。
また、生徒会パフォーマンスでは、本校生徒会公認キャラクターの邪気軍団が登場し、会場を盛り上げただけでなく、 全校生徒での写真撮影のお手伝いもしてくれました。
令和4年度 対面式・部活動紹介
4月11日に、本校体育館にて対面式が行われ、高等部に所属する生徒、教員が一堂に会しました。
対面式では新入生の自己紹介、生徒会本部役員の紹介などが行われました。また、球技部や東洋医学研究部などの部活動、購買局・厚生局などの活動の様子が生徒たちから紹介されました。
対面式・部活動紹介は終始和やかな雰囲気で進められました。
令和4年度 入学式
4月8日(金)、春のやわらかな日差しの中、体育館にて入学式が行われました。
校長より中学部1名が呼名され、また高等部普通科5名、専攻科理療科1名の入学が許可され、計7名がそれぞれの希望を胸に新しい学校生活に踏み出しました。
「新入生代表誓いのことば」では、代表の専攻科理療科入学生が「助け合い、励まし合いながら、初心を忘れず、学業に専念することを誓います。」と力強く述べました。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これからの学校生活が、皆さんの人生にとって素晴らしい時間となることを心より願っています。
令和3年度 小・中学部卒業式
3月11日(金)に、小・中学部の卒業式が行われました。福島県教育委員会委員の大村雅惠様はじめ、来賓の方々や保護者の皆様、在校生一同に見守られ、小学部1名、中学部4名の計5名が巣立ちの日を迎えました。卒業生代表による「別れの言葉」では、これからの抱負を語るとともに「毎日学校に送って、どんな時にもあたたかく見守ってくれた家族のみんな、本当にありがとう。」(小学部代表)、「家族、先輩方、地域の皆様など、いろいろな方々に支えられていたと実感しています。」(中学部代表)と、周囲への感謝の気持ちを伝えることができました。卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます!みなさんの未来が輝かしいものとなりますことを期待しています。
令和3年度 高等部卒業証書授与式
3月1日(火)に高等部卒業証書授与式が挙行され、保健理療科1名、専攻科理療科2名の計3名が学舎を巣立ちました。
式では橋本校長から卒業生一人一人に卒業証書が授与されました。また3年間の功績をたたえ皆勤賞、功労賞、理療技能賞の各賞状が授与されました。
卒業生代表生徒によるこれまでの3人の歩みを振り返る惜別の答辞、在校生代表生徒による先輩たちのあとを受け継ぐ決意の送辞、歌唱が出来ない代わりに在校生や職員が事前に歌った動画の上映など、全員の思いがこもった素晴らしい卒業式でした。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんの輝かしい未来に幸多かれと心より祈っています。
ひな祭り~寄宿舎~
女の子の健康を祈ると共に、春を告げる桃の節句として親しまれるひな祭り。
寄宿舎の10号室に雛人形を飾りました。
「寄宿舎の日常」
寄宿舎では自立に向け、生活の中から様々なことを学んでいます。ここではそんな毎日の生活の一コマをご覧いただきたいと思います!
シワを伸ばして丁寧に干します!
髪の毛まできれいに掃きます!
お風呂は広くて大変!でも頑張ります!!
長~い廊下も隅から隅までピカピカ!
豆まき~寄宿舎~
2月3日、豆まきをしました。
今年は来年国家試験を受験する年男とその同級生に各居室へまいてもらいました。
ボス鬼やかわいい鬼たちの出現が花を添え、“和やか”“真剣”“恐怖”とてもおもしろい雰囲気の中での会でした。
豆をまいたふたりには合格(来年)できるように“無病息災”で1年間勉強に集中できることを願います。
「私が食べたいランチ」校内学校給食献立コンクール
毎年1月24日~30日までの一週間を「全国学校給食週間」とし、全国の学校でより充実した学校給食について考える期間となっています。
今年度は、「我が家のおすすめ献立をテーマとして、聴覚支援学校福島校と合同でコンクールを実施し、11点の応募がありました。
審査の結果、優秀賞・特別賞に選ばれ、1月の給食に取り入れていただいた献立を紹介します。
【優秀賞】 「旬の味覚を食べよう」 きのこと鮭のバターしょうゆ炒め きのこサラダ 野菜たっぷりスープ にんじんのグラッセ (バナナ) |
家族と一緒に苦手な人でも食べやすい食べ方を考えて応募してくれました。きのこなどの苦手だった食材も給食のおかげで食べられるようになったそうです。
【特別賞】 「あったかくなるわくわくメニュー」 カニチャーハン 豚汁 おでん いももち |
冬の食材の中から、おいしくて、あったかくなるのもを選んで応募してくれました。カニやにんじん、白菜、大根といった旬の食材たっぷりの献立です。
その他、入賞とはなりませんでしたが、応募の中から“たらこクリームパスタ”“フライドさつまいも”“エビマヨブロッコリー”“レンコン入りカレーシチュー”なども給食に取り入れていただきました。どの献立もとても好評で、「おいしかった」という声がたくさん聞こえてきて、たいへん充実した給食週間となりました。
普通科交流学習 第9回ジョイントコンサート
12月22日(水)、5・6校時目に、普通科の交流学習、『ジョイントコンサート』を行いました。
普通科では、福島高校・橘高校の合唱部との交流学習を行っており、ジョイントコンサートは9回目になります。今年度は、大笹生支援学校も加わり、4校での開催となりました。
コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年度は本校内で「幻のジョイントコンサート」としたため、他校との交流は2年ぶりの開催です。
感染対策の一つとして、体育館フロアに学校毎の仕切りを設置しましたが、ビニールのシートはクリスマスの装飾で鮮やかに彩られ、コンサートの雰囲気を盛り上げました。
1 視覚支援学校普通科
①「ピエ・イエズ」 作曲 アンドリュー・ウェーバー
②「荒れ野にみつかい」 讃美歌
③「クリスマスソングメドレー」 視覚支援バージョン
コンサートは、本校1組生徒による美しいデュエットで幕を開けました。普通科生徒全員によるクリスマスメドレーでは、ハンドベルやウィンドチャイムなどたくさんの楽器を用いて、心を込めて演奏しました。
2 大笹生支援学校 選択音楽グループ
①「Four Beat Performance」 作曲 源田俊一郎
②「Ave Maria」 作曲者不詳
③「風になりたい」 作詞・作曲 宮沢和史
④「花は咲く」 作詞 岩井俊二 作曲 菅野よう子
3 橘高校合唱部
①「あわてんぼうのサンタクロース」
作詞 吉岡治 作曲 小林亜星
②「みやこわすれ」 作詞 野呂昶 作曲 千原英喜
③「ほらね」 作詞 いとうけいし 作曲 まつしたこう
4 福島高校合唱部
①「3声のカプリチャータ」 作曲 A.バンキエリ
②「クリスマスソングメドレー」 編曲 伊藤康栄
荒れ野の果てに~きよしこの夜~もろびとこぞりて
③「アヴェ・マリア」 作曲 アルカデルト
④「We wish a merry Christmas」 編曲 アリス・パーカー
5 全体合唱「翼をください」「群青」※1
会場にいる参観者も含めて、全員で2曲を合唱しました。体育館いっぱいに美しい歌声が響き渡り、一体感を感じる空間となりました。
コンサート後には全員で記念撮影をし、交流の記念に、2組作業学習で製作したリサイクル点字用紙のポチ袋を渡しました。
生徒からは、「コロナ禍で活動が少ない中、他校の生徒と一緒に歌えて楽しかった」「音楽を通してみんなの心がひとつになった」「来年も交流を続けていきたい」といった感想が多く聞かれました。
音楽を通した同世代との貴重な交流会の継続につなげていきたいと思います。
※1「群青」 作詞 小高中学校卒業生 作曲 小田 美樹 編曲 信長 貴富
本校高等部卒業証書授与式 式歌でもある曲です。