トピックス

令和4年度 第3回命と心の健康教室(薬物乱用防止教室)

2022年12月12日 11時24分

 12月7日に学校薬剤師の佐藤晋作先生を講師に迎え、第3回命と心の健康教室(薬物乱用防止教室)が行われました。

 医薬品の正しい使用方法や薬の主作用・副作用、血中濃度と効果の違いについて、また、後半は薬物の耐性と依存性の恐ろしさや麻薬に関する国際条約についての話がありました。

講師の講義の様子 講義を聞く生徒の様子 講師の説明の様子

 今回は中学部、普通科、保健理療科生が対象で、点字、拡大文字のプリント、タブレットのデータ資料から自分の見え方に応じたものを選択して参加しました。

Surfaceでデータを見る様子 ipadでデータを見る様子 白黒反転色プリントでテータを見る様子

 講話の終盤でWHO(世界保健機関)の「健康」についての意味「健康とは病気がないとか弱っていないというだけではなく、肉体的、精神的、社会的に完全に満足な状態であること」を再確認した後、佐藤先生より「健康な身体で自分の夢や目標にむかってがんばっていきましょう」と激励の言葉がありました。

 生徒たちからは「これからも薬を正しく服用したい。」「薬物乱用の恐ろしさが分かった。」という感想が出されました。

 最後に生徒会長が、「ドラマやアニメなども絡めてわかりやすく説明してくださりありがとうございました。」とお礼の言葉を述べました。

お礼の言葉を述べる様子 会場の様子

後期進路週間「職業講話」

2022年12月2日 14時45分

 後期進路週間中の11月9日(水)、令和元年度専攻科卒業の小椋栄二先生を講師に招いて、高等部普通科、保健理療科、専攻科理療科の生徒を対象に「職業講話」を行いました。

 小椋先生は現在、会津若松市にある日本テキサスインスツルメンツ会津工場でヘルスキーパー(企業内マッサージ師)として勤務されています。

 今回の講話では、まず現在の業務内容(1日の流れ)や工場内でのマッサージルームの立ち上げにあたっての苦労話からはじまり、「なぜ働くのか?」「働くこととはどういうことか?」「働きがいとは?」などの働くことの基本から、視覚障がい者として働くことの大変さや、学生のうちにやっておくべきこと、特に国家試験に向けての心のつくり方など、時に熱く、特にユーモアや冗談を交えてお話しいただきました。

 生徒たちからも、

「社会に出るためには自分の強みとなる武器がいる=国家資格」

「心にしみるありがたい言葉をいただき、自分に少し自信がもてるようになった」

「国家試験に合格するためのモチベーションの上げ方や1年生で習った解剖学や生理学といった基礎科目の重要さを改めて確認できた」

「働くという事の大変さを改めて理解できた」

「資格があれば視覚障がいでも頑張れる事が分かったので、日々努力していきたい」などの感想があり、小椋先生の言葉に刺激を受け、それぞれの進路実現に向け、みな前向きな気持ちになった様子でした。

 卒業生の「生の声」は生徒たちの心にストレートに響く声そのものだと感じました。

職業講話の様子

( 時に熱く、特にユーモアや冗談を交えて講演される小椋栄二先生)

職業講話の様子

 

 

後期進路週間「高等部職場見学・体験・校外実習」

2022年12月2日 14時35分

 高等部は1・2年生が「スポーツ用品小売店」、「就労継続支援B型事業所」、「生活介護事業所」に行き、それぞれの生徒が、将来に向けて様々な体験をすることができました。
 見えにくいという困難さがある中で、それぞれの生徒のニーズに応じた職場や事業所での仕事や生活を通して、自分の進路や適性について理解を深め、将来の就労や日常生活に向けての見通しをもつことができました。また、社会の様々な人との関わりで、視覚障がいへの理解や啓発につながる機会にもなりました。
 保護者の皆様、各事業所や関係機関の方々にたくさんの御協力をいただき、ありがとうございました。

職場体験の様子 職場体験の様子 職場体験の様子

職場体験の様子 職場体験の様子

後期進路週間「中学部職場見学」

2022年12月2日 14時25分

 11月18日金曜日、中学部1学年の生徒が飯坂線桜水駅に職場見学に行きました。

 職場見学では、運転手や車掌の業務の説明の他、車庫の中の様子をはじめ、車両点検や線路の保守点検、運行管理業務など様々な仕事の様子を見学させていただくことができました。

  職員の方から「電車の仕事というと、運転士や車掌の仕事を思い浮かべるかもしれない。しかし、安全に運行するためには、雨量や風力の確認、車両・線路の修理や点検、電車同士が衝突して事故を起こさないように、位置を確認して指示を出す仕事も欠かせない。お客様には見えないところで働いている、たくさんの人の協力が必要だということを忘れないで欲しい。」という言葉を伺い、見学後には委員会活動での話し合いの際に、以前よりも積極的に発言したり、学部の仲間と協力しようとしたりする様子がみられるようになりました。

車両の見学 運行管理業務の見学

 

「点字ブロックは私たちにとって大切な『道』です!」

2022年11月17日 09時50分

「点字ブロックは私たちにとって大切な『道』です!」

  ~点字ブロック理解推進キャンペーン~

 11月2日(水)、本校PTA主催の「点字ブロック理解推進キャンペーン」が開催されました。

 点字ブロックは、目に障がいをもつ人にとって大切な『道』です。このキャンペーンは一人でも多くの方に点字ブロックの大切さを知ってもらおうと、10年前から行っている活動です。これまでも児童生徒が考えたメッセージを入れたポケットティッシュを多くの人に渡すことで、点字ブロックの大切さを伝えてきました。

 3年前からは、学校周辺の商店等にメッセージ入りのポケットティッシュやチラシをお配りし、店内に置いていただき啓発の御協力をお願いしています。商店の方々も、毎年快く対応して下さり、児童生徒たちの励みになっています。

メッセージ付きポケットティッシュ 点字ブロック理解推進キャンペーンのぼり旗

 当日は、キャンペーンのシンボルである黄色いのぼり旗を目印に、小学部・中学部・高等部普通科の児童生徒および保護者、教員が集合しました。黄色いたすきをかけ、校長先生のお話の後、学校を出発し、商店等にお願いをしてきました。

校長先生の話を聴く様子 黄色のたすきをかけて準備完了

 地域の皆様にも優しく対応していただき、当初の目的に加え、地域とのつながりをいっそう強くできた活動となりました。

【キャンペーン活動の様子】

 キャンペーン活動の様子 キャンペーン活動の様子キャンペーン活動の様子 

キャンペーン活動の様子 キャンペーン活動の様子 キャンペーン活動の様子

    キャンペーン活動の様子

 当日はテレビ局や新聞社の取材が入りました。児童生徒は緊張しながらも、自分の担当の方々に向け、点字ブロックの大切さを伝えることができたようです。

 テレビ局のインタビューに答える様子 テレビ局の取材の様子

 のぼり端とたすきをかけた生徒の笑顔 メッセージ入りのポケットティッシュ

  また、11月中は理療科の患者さんや、来校者の皆さんに向けて、ポケットティッシュを配付して啓発を続けています。

 生徒会でも本キャンペーンに積極的に協力していますので、その様子は今後お知らせしていきます。お楽しみに!

部屋の入口にポスターを貼って啓発中 生徒会公認キャラ「邪気軍団」も応援

 

『点字ブロックの上に

車や自転車を止めないでね!』

by邪気軍団

 

 

第22回全国障害者スポーツ大会 いちご一会 とちぎ大会

2022年11月14日 12時25分

 令和4年10月27日(木)~11月1日(火)にかけて、カンセキスタジアムとちぎで全国障害者スポーツ大会が開催されました。福島県代表として、本校からは、陸上競技に高等部専攻科理療科3年の本川和馬さんが出場しました。結果は、ジャベリックスロー第2位、走幅跳第4位という成績でした。寒暖差のある中、「これまでの練習の成果を十分に発揮できた」と本人よりコメントをいただきました。大会参加にあたりまして、様々な方々からの応援や支援をしていただきありがとうございました。引き続き応援よろしくお願いいたします。

大会結果

ジャベリックスロー 39m48cm 第2位

走幅跳        4m41cm 第4位

メダルを手にして笑顔

ジャベリックスロー 投げる様子 ジャベリックスロー 投げる瞬間

第45回(令和4年度)全国盲学生点字競技大会

2022年11月11日 16時51分

校長先生からの激励

始めに「校長先生からの激励の言葉」を受けて、競技に挑みました。

 11月8日(火)に、第45回(令和4年度)全国盲学生点字競技大会が実施されました。この競技大会は、2年に1回、全国の盲学校で実施され、点字を正確に読んだり書いたりする速さを競います。実施方法は、事前に録音されたCDを再生して、その指示により進められます。本校からは、2名出場し、集中して競技に挑みました。

 競技実施後は、主管校が解答を集約し、結果が出場校へ報告されます。一堂に会しての大会ではありませんが、同時期に大会に挑み、結果報告を知ることで、全国の盲学生とお互いの成果を確認し合い、点字の技能向上を目指していきます。

競技の様子

競技内容は、3つでした。<50音書き、転写、聴写>

点字板を使用して聴写点字板を使用して転写

第2回 避難訓練

2022年11月7日 11時33分

 10月21日(水)、第2回避難訓練を実施しました。同じ敷地内の寄宿舎、聴覚支援学校福島校、視覚障がい者支援センター、点字図書館との合同訓練です。

 今回は視覚支援学校教室からの火災発生を想定した訓練でした。

 第1回訓練では雨のため避難場所が体育館でしたが、今回は本来の避難場所である校庭への避難、人員確認を実施しました。各部署とも機転を利かせながら円滑な避難を行うことができました。

 また、第1回の訓練の反省から、緊急時避難支援カードの運用方法や保護者への連絡をマチコミメール活用に変更するなど、より安全な避難や確実な連絡方法を検討することができました。

 次年度は今年度の訓練での反省事項を活かし、さらに実践的な訓練にしたいと考えます。

教室でヘルメットをかぶり、避難準備。 避難の様子 救護班

避難した順から座って待機 手話通訳 避難完了

令和4年度 学習の成果発表会

2022年11月3日 11時10分

 10月29日(土)、学校公開にあわせて小学部・中学部・高等部の学習の成果発表会を行いました。今年度は、コロナ感染予防の観点から保護者と評議員の方のみを対象として、日頃行っている学習の成果について発表しました。

 

 小学部は、3年総合グループと2・3年生活科グループが、それぞれの学習で学んだことを発表しました。

 総合グループは、信夫山や学校のまわりにいる鳥の種類や生態について調べたことを発表しました。児童が作成した「鳥ずかん」にはQRコードがついていて、タブレットを使って鳥の鳴き声や説明動画が見られるように工夫したそうです。児童が実際にタブレットを操作しながら紹介する場面もありました。

 生活科グループは、「うごくうごくわたしのおもちゃ」の学習で作った4種類のおもちゃについて、児童が作り方や遊び方を紹介しました。各々のおもちゃがうまく飛んだり動いたりすると、会場から大きな歓声と拍手が沸き起こりました。

最後は全員で芸術鑑賞会でも披露した落語「じゅげむ」の歌を歌いました。歌の中に出てくる早口ことばもみんな大成功でした。

小学部 総合グループ発表

総合グループ発表

「信夫山や学校のまわりにいる鳥について調べよう」

生活科グループ発表

生活科グループ発表

「うごくうごく わたしのおもちゃ」

 「じゅげむ」発表

「じゅげむ」 早口ことばも大成功!やったー!

 中学部では、「総合的な学習の時間」で学習したことを『ふくしまの良いところを伝えよう』と題して発表しました。福島県の伝統工芸品である「大堀相馬焼」に焦点をあてて調べました。工芸品としての特徴や、窯元が県内各地に点在していること、その背景には東日本大震災の影響があることなどを、実際に窯元を訪れてお話しをうかがったり、製作体験をしたりした感想を交えて報告しました。

 1・2年生がともに学んだ内容を、発表の場でも協力しながら堂々とした姿で伝えることができました。

窯元を訪れてお話をうかがう様子  窯元を訪れてお話をうかがう様子

【大堀相馬焼の窯元「京月窯」(福島市)での校外学習の様子】

発表会当日の様子  発表会当日の様子

【発表会当日の様子】

 高等部普通科では、総合的な探究の時間等を通して4月から学んできたことや今後の課題となることについて発表しました。

 1年生は職場体験や普段の授業を通して見つけた進路実現に対する課題やこれからがんばりたいことについて発表をし、2・3年生は修学旅行で体験してきたことや学んできたことを、写真や音声を使って説明をしました。生徒たちは今回の旅行について、「百聞は一見に如かず」になぞらえて、『百聞は一「触・食・色・職(しょく)」に如かず』な旅であったと振り返っていました。

成果発表の様子

成果発表の様子

高等部普通科展示会場

高等部普通科展示会場

作業製品販売

作業製品販売

 作業製品販売

作業製品販売

 高等部普通科記念撮影

高等部普通科記念撮影

 

 高等部理療科といえば、「マッサージ!鍼灸!」といった実技(施術)のイメージが強いかもしれません。しかし、実技は学習内容全体の1/3程度で、これらを支えているのは、解剖学や生理学、病理学や臨床医学などの西洋医学と、陰陽五行論や疾病論、診察論を学ぶ東洋医学、西洋・東洋医学を合わせ治療法を学ぶ東洋医学臨床論など、12~13科目に渡って学んでいます。今回は生徒による理療科紹介と施術体験を通して、他学部の保護者さんや先生方に理療科を知ってもらう機会となりました。

施術体験の様子①

施術体験の様子①

施術体験の様子2

施術体験の様子②

施術体験の様子③

施術体験の様子③

理療科紹介の様子

理療科紹介の様子