2月27日(月)に今年度最後のむつまじ会行事を開催しました。今年度卒業を迎える3名の卒業生にたくさんの感謝の気持ちを伝えるためにはどうしたらよいか…当日まで在舎生が案を出し合いながら準備を進めてきました。
余興の前半では「ビンゴゲーム」を行いました。卒業生との思い出や卒業生の意外な一面などが発表され、大盛り上がりでした。後半は卒業生の名前を使って「あいうえお作文」を作り、感謝の気持ちを伝えました。短時間ではありましたが、会場は終始笑顔であふれ、和やかな雰囲気の中、卒業生との別れを惜しみました。
卒業生のみなさん、4月からは新しい環境での生活となり不安なこともあるかと思いますが、寄宿舎で学んだことを生かししながら自分の夢に向かって頑張ってください。
ビンゴカード作成中 | 卒業生との思い出を発表 | 記念品贈呈 |
2月28日に、高等部送別会が行われました。催し物の際には生徒会公認キャラクターである『邪気軍団』も駆けつけ、全員でゲームを行い盛り上がりました。さらに、会の後半では、在校生から卒業生に向けて手紙で感謝が伝えられました。また、卒業生からのあいさつでは、それぞれの思いや、感謝の気持ちが述べられました。会は終始、温かい雰囲気で進められ、在校生は卒業生との残り少ない時間を精一杯楽しみました。
2月3日節分の日に合わせ、寄宿舎では2月2日(木)に豆まきを行いました。今年度は、厄年を迎えた舎生に各居室へ豆をまいてもらいました。「鬼は外、福は内」と、邪気や災厄を祓い、無病息災を願いました。
当初、12月22日(木)に予定されていた臨床体験発表会がコロナ禍の影響で延期となり1月19日(木)に実施されました。本来であれば、筑波技術大学准教授の近藤 宏先生においでいただき開催する予定でしたが、近藤先生にはリモートにより御指導をいただくこととなりました。
この発表会は、理療科の生徒が日頃の臨床実習で興味を持った症例や授業等で学習した事柄で疑問に感じたことなどを探究し、それをまとめて発表するものです。実験調査研究で保理科2年と専攻科2年がそれぞれ1題、症例研究で保理科3年が1題、専攻科3年が4題、専攻科1年からは、訪問マッサージの経験を「14年間の臨床経験から」と題して発表が行われました。内容として、筋疲労に対するマッサージ等の効果や体温に及ぼす影響を調べる実験研究や五行スコアと嗜好の味との関係についての調査研究、症例研究では、腰痛、浮腫、VDT症候群、頭痛等に対する理療施術の効果を検証する臨床研究など多岐にわたるものとなりました。発表に対しては、生徒及び教員からも多くの質問が出され、活発な討議がなされました。その中で、「14年間の臨床体験から」の発表においては、実際の臨床場面での失敗談なども語られ、臨床の難しさなどをリアルに感じさせるものとなりました。
最後には、筑波技術大学の近藤先生から、一人ひとりの発表に対し、指導助言をいただきました。近藤先生には、それぞれの発表の優れた点や研究の意義などをお話しいただき、今後の学習に大いにつながるものとなりました。本来であれば、午後に近藤先生の実技講習会が予定されていましたが、コロナ禍で中止となったことは大変残念でした。
令和5年1月17日(火)に、普通科1年2組と2年2組生徒で、「大きなポチ袋」の販売会を寄宿舎の娯楽室で行いました。今回は、寄宿舎の職員に30セット完売を目標に販売しました。今年度3回目の販売会ということもあり、1回目、2回目の反省を活かし、接客や金銭の取り扱い、商品の受け渡しなど生徒一人一人が自分の課題を理解しながら、見通しをもって実践することができました。また、自分達が製作した職業・作業製品を販売することで、働くことへの興味関心を深め、主体的な態度を段階的に育むことができました。
| 「大きなポチ袋」 ・点字用紙をリサイクルした紙工製品です。 ・折らずにお札を入れることができます。 ・マーブリングと点字による模様は、世界に1つだけのポチ袋です。 |
漢字の読み書き、点字の読み書きの向上を目指して、12月15日(木)に文字能力テストを行いました。
中学部、高等部普通科の墨字使用者は、漢字の読み書きテストを行いました。斜面机や拡大読書器などを使用した見やすい環境の下、前回合格した級のさらに一つ上の級を目指して、真剣な表情で取り組みました。
点字使用者は、点字盤、パーキンスブレイラーそれぞれを使い、五十音書き、転写、聴写、速読に挑みました。小学部2、3年生は、高等部3年生と共に五十音書き、速読に取り組みました。
小学部の児童は、卒業間際の先輩の姿に「こんなに速く読み書きできるんだ!」と驚き、先輩の点筆の音を記憶に刻み込みました。先輩に、速読のコツも伝授してもらいました。
高等部普通科の点字使用者は、文字能力テスト終了後の残り時間を、点字つきおやじギャグかるたで楽しみました。
かるたを目の前の台に固定して、速くとるという、団体戦で盛り上がりました。
高等部3年生と小学部2、3年生で、速読の練習をしました。 | テスト後は、おやじギャグかるたで白熱!「トイレにいっといれ!」 |
12月7日に学校薬剤師の佐藤晋作先生を講師に迎え、第3回命と心の健康教室(薬物乱用防止教室)が行われました。
医薬品の正しい使用方法や薬の主作用・副作用、血中濃度と効果の違いについて、また、後半は薬物の耐性と依存性の恐ろしさや麻薬に関する国際条約についての話がありました。
今回は中学部、普通科、保健理療科生が対象で、点字、拡大文字のプリント、タブレットのデータ資料から自分の見え方に応じたものを選択して参加しました。
講話の終盤でWHO(世界保健機関)の「健康」についての意味「健康とは病気がないとか弱っていないというだけではなく、肉体的、精神的、社会的に完全に満足な状態であること」を再確認した後、佐藤先生より「健康な身体で自分の夢や目標にむかってがんばっていきましょう」と激励の言葉がありました。
生徒たちからは「これからも薬を正しく服用したい。」「薬物乱用の恐ろしさが分かった。」という感想が出されました。
最後に生徒会長が、「ドラマやアニメなども絡めてわかりやすく説明してくださりありがとうございました。」とお礼の言葉を述べました。
後期進路週間中の11月9日(水)、令和元年度専攻科卒業の小椋栄二先生を講師に招いて、高等部普通科、保健理療科、専攻科理療科の生徒を対象に「職業講話」を行いました。
小椋先生は現在、会津若松市にある日本テキサスインスツルメンツ会津工場でヘルスキーパー(企業内マッサージ師)として勤務されています。
今回の講話では、まず現在の業務内容(1日の流れ)や工場内でのマッサージルームの立ち上げにあたっての苦労話からはじまり、「なぜ働くのか?」「働くこととはどういうことか?」「働きがいとは?」などの働くことの基本から、視覚障がい者として働くことの大変さや、学生のうちにやっておくべきこと、特に国家試験に向けての心のつくり方など、時に熱く、特にユーモアや冗談を交えてお話しいただきました。
生徒たちからも、
「社会に出るためには自分の強みとなる武器がいる=国家資格」
「心にしみるありがたい言葉をいただき、自分に少し自信がもてるようになった」
「国家試験に合格するためのモチベーションの上げ方や1年生で習った解剖学や生理学といった基礎科目の重要さを改めて確認できた」
「働くという事の大変さを改めて理解できた」
「資格があれば視覚障がいでも頑張れる事が分かったので、日々努力していきたい」などの感想があり、小椋先生の言葉に刺激を受け、それぞれの進路実現に向け、みな前向きな気持ちになった様子でした。
卒業生の「生の声」は生徒たちの心にストレートに響く声そのものだと感じました。
( 時に熱く、特にユーモアや冗談を交えて講演される小椋栄二先生)