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高等部普通科修学旅行~百聞は『一「 触・食・色・職」(いっしょく)』 に如かず~

2022年11月1日 15時05分

 高等部普通科修学旅行 

 ~百聞は『一「 触・食・色・職」(いっしょく)』 に如かず~

  令和4年9月14~16日、普通科2・3年生4名、教員7名で奈良・大阪方面へ修学旅行に行きました。旅行等に関する制限もなく、コロナ以前のように生徒たちをできるだけ遠くに連れて行って、様々な経験をさせたいという願いのもとで実現することができました。保護者の皆様をはじめ、関係者の方には御理解と御協

 力を頂きありがとうございました。

【新幹線を待つ修学旅行団】

   新幹線を待つ修学旅行団

奈良大学博物館

 奈良大学博物館では、阿修羅像や銅鐸のレプリカを触りました。

高校2年生の英語の教科書に阿修羅像の作り方が載っていることをもとに、昨年度から2年がかりで実現しました。

 舞鶴工業高等専門学校さんが制作した10分の1の3Dプリンター模型で全身を事前に触察し、この「ミニ阿修羅像」を奈良まで連れて行きました。

 レプリカは上半身でしたので、じっくり触り比べることができました。背中部分をくり抜いてあったので、木組みの部分や首飾り、衣服、腕6本の付き方、表情など細かいところまで確認できました。

 口角が上がっていることや巻きスカートの折り目の部分、重さなど、実際に触ったからこそ確認することができました。

 銅鐸は表面に模様が浮き出ており、動物がたくさん描かれているようでした。指の動きに合わせて館長さんが解説してくださるという、なんとも贅沢な時間でした。

 教科書ではわからない重さ、穴が空いていることや、空洞など、たくさん触ることができました。

阿修羅像のレプリカを触察する生徒

阿修羅像のレプリカを触察する生徒

銅鐸のレプリカを触察する生徒

銅鐸のレプリカを触察する生徒

ミニ阿修羅像

ミニ阿修羅像

東大寺

 初めて鹿に触わることや鳴き声も聞くことができ、かなりインパクトがありました。

    奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき

と百人一首に歌われていますが、気温34℃の奈良、南大門までかなり歩いた気がしました。

 南大門の金剛力士像の大きさは、柱に触ってみて想像できたようです。

 普段は通り抜けることで御利益がある「大仏の鼻の穴」は、残念ながら、「密」を避けるために通り抜けできないように板で塞がれていました。

大仏前で記念撮影する生徒

大仏前で記念撮影する生徒

残念ながら塞がれていた「大仏の鼻の穴」

残念ながら塞がれていた「大仏の鼻の穴」

全員で記念撮影

全員で記念撮影

鹿とふれあう生徒

鹿とふれあう生徒

太融寺

 宿泊するホテルの目の前に淀殿のお墓がありました。

 色々な石像をなでまわしました。

一願堂

一願堂

厄除け大師像

厄除け大師像

大阪市立科学館

 竜巻のでき方を触ることができるコーナー、惑星の重力のかかり方をりんごを持ち上げることで比べられるコーナー、筒の長さによって音の反響が変わる体験ができるコーナー、見え方の異なる鏡などの理科の学習を、実体験を通して学ぶことができ楽しんでいました。

竜巻体験

竜巻体験

どっちが強い?力比べ

どっちが強い?力比べ

 

音の反響

音の反響

玄関前で記念撮影する生徒4名

玄関前で記念撮影する生徒4名

日本ライトハウス

 スカイツリーや日本ライトハウスの建物などの模型を触ることができました。また、ヘレン・ケラー来日時の貴重な肉声の演説を聞かせていただくことができ、大変感動しました。点訳・音訳の現場も見学し、視覚障がいリハビリの総本山を目の当たりにしました。ウェアラブル型の活字読み上げ装置や水色クリップなど、最新の便利グッズの数々を、一度に体験できる、コロナ禍では貴重な機会になりました。

説明を聞く生徒と教員

説明を聞く生徒と教員

通天閣、太陽の塔のレプリカ触察

通天閣、太陽の塔のレプリカ触察

 点字毎日の編集長さんが、100年前の点字新聞を昼食会場へ持ってきてくださり、現在の最新号と触り比べました。

 薄くなっている点字ではあるものの、1922年創刊号がなんとか触読できると、感動していました。

点字毎日の編集長さん

点字毎日の編集長さん

100年前の点字新聞を読む生徒

100年前の点字新聞を読む生徒

なんばグランド花月

 初めて生のお笑いを鑑賞した生徒たちは、テレビとは一味違う周りの雰囲気や独特のテンポ感を楽しんでいました。生の前座から、最近の若手、往年のザ・ぼんち、オール阪神巨人、吉本新喜劇まで、本場のお笑いに圧倒されたようです。生徒たちは、人それぞれ笑いのツボの場所が異なり、それもまた楽しかったと感じたようでした。

国立民族学博物館

 全盲で国立民族学博物館の准教授広瀬浩二郎さんが直接お話ししてくださり、それぞれ二人ずつにみんぱくミュージアムパートナーズのボランティアさんがついて、生徒たちが触る手の動きに合わせて、解説をしてくれました。

 オセアニアの船、貨幣の元、トーテムポール、モアイ像、匂いの残るアフリカのラクダのミルク壺、韓国のオンドルの仕組み、サトウキビを絞る仕組み、ルーマニアの陽気なお墓など、触ってみないとわからない本物をたくさん触ることができました。

 民族楽器体験では、植物の実や動物の爪を使った楽器を何種類も鳴らして、軽快なリズムにノリノリでした。

 博物館では、色々な文化があること、多様な生き方があることについて学ぶことができました。

説明を受ける生徒

説明を受ける生徒

民族衣装を着て記念撮影をする生徒4名

民族衣装を着て記念撮影をする生徒4名

楽器を演奏する生徒

楽器を演奏する生徒

モアイ像と生徒

モアイ像と生徒

民族楽器を触察する生徒

民族楽器を触察する生徒

  奈良では、奈良県産のお米や奈良漬け、くずもち、わらびもち、大阪では、串カツ、たこ焼き、お好み焼き等、これでもかという程、揚げ物や練り物たくさん食べました。

 

奈良に着いて昼食をとる生徒

奈良に着いて昼食をとる生徒

(ホテルの夕食:牛ロースステーキ&鶏もも肉のステーキ

ホテルの夕食:

牛ロースステーキ&鶏もも肉のステーキ

  今回の修学旅行では、様々なものに触れ、食し、文化を感じ、職についている人との交流によりこれまでの自分の生き方や在り方を見つめる良い機会となりました。この旅が、一生の思い出となり今後の生徒たちの学びへの欲求や深化へと変化してくれたら嬉しいと思います。

   教員にとっても、一生の思い出となる良い旅となりました。

   生徒や保護者の方、添乗員さん、バスガイドさん、見学先で御協力いただいた皆様

             ありがとうございました!