一般財団法人 金澤翔子美術館主催 第8回書き初め展入賞
普通科3年片寄果音さんの作品『かのん』が、「アール・ブリュット賞」に入賞し、2月16日(日)いわき市遠野町にある金澤翔子美術館にて、表彰式に出席しました。
「アール・ブリュット賞」とは、加工されていない生(き)の芸術、伝統や流行、教育などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術に贈られる賞とのことです。
金澤翔子さんは「書」を通じて全国の皆様に元気を届けている、ダウン症の女流書家です。本展は、日本の伝統文化「書」に親しみ、書く楽しさや元気な心をはぐくむことを目的に開催されています。震災の年からはじまって今年で8回目となるそうです。
館長であり、翔子さんの母である金澤泰子さんから賞状が、翔子さん本人から記念品が、受賞者一人一人に手渡されました。
表彰式後、翔子さんの席上揮毫とダンスパフォーマンスがありました。
書き上げたばかりの『感動』の大文字の前で、衣装を着替えてマイケルジャクソンのパフォーマンスに、会場は盛り上がりました。
| 紙の下に手本を置いて、線を意識して書きました。 2日目、3枚書いた後に「もう1回」「やる!」と自分で決めて筆を持ち、書いた1枚です。 先生と一緒に筆を持ちますが、特にこの1枚は自分で強く筆を運び、「よこ~。」「した~。」「ぐるん。」と言いながら一気に書きあげました。 果音さんの強い思いが、翔子さんや審査員の心に伝わり、今回の入賞につながったのではないかと思います。 |
「鬼は外! 福は内!」威勢のよい掛け声と共に、豆をまく舎生たち。
「痛い!助けて!」逃げ回る赤鬼と青鬼の姿・・!!
2月3日の節分の日に、豆まきが行われました。今年は各棟リーダー二人が、裃(肩衣)をつけて各居室を回りました。節分は冬の終わりの日で、翌日から新しい季節が始まる区切りとなります。「邪気や悪いものを落として、たくさんの幸運を呼び込めますように・・!」と願いをこめて、寄宿舎に春を迎える豆まきを楽しみました。
1月30日(木)6校時に校内において、第80回文字能力テストが行われました。今回で40年続いたことになります。
墨字(印刷文字)の部は、小中高校生が、それぞれ前回の級より上の級を目指して、読み・書き別認定で取り組みました。
点字の部は、東北・全国点字競技会に準じて、五十音書き、転写、聴者、速読に挑みました。
小学1年生から点字を使用しているベテランの生徒は点字盤で、高等部から点字併用の生徒はパーキンスタイプライターで臨みました。
競技終了後の時間で、恒例の「点字つきかるた」に挑戦!
今回は、「怪傑ゾロリのおやじギャグかるた」10枚。「相対札」という、両方から点字が触読できるものでウォーミングアップ。
は 「はやくトイレにいっといれ」
ふ 「ふとんがおならで吹っ飛んだ」
ほ 「歩道でひらめきなるほどー」
…
笑っていたら、取られてしまうのです。
その後に、点字付き・拡大文字付白黒反転の百人一首のかるたとりです。今回は新種のマグネット台で挑戦です。京都ライトハウス製の札に、反対側から触読できるよう上の句の決まり字を貼り、裏にはマグネットを貼り付けました。
相手陣の札をとったら、そこへ自陣の札を一枚送るという、競技かるたにより近い形です。自陣の札が早くなくなった方が勝ち。
中学部3年生と高等部普通科3年生の対戦は、互角で、盛り上がりました。
毎年1月24日~30日までの一週間を「全国学校給食週間」とし、全国の学校でより充実した学校給食について考える期間となっています。
今年度は、「冬の食材を使った料理」をテーマとして、聴覚支援学校福島校と合同でコンクールを実施し、11点の応募がありました。
審査の結果、優秀賞とアイディア賞に選ばれ、1月の給食に取り入れていただいた献立を紹介します。
【優秀賞】「ぽかぽか体があったまる料理」
牡蠣ご飯 さつま汁 豚ねぎ炒め ポテトフライ フルーツケーキ
家庭科で学習した栄養のバランスがしっかりと考えられている献立でした。
「牡蠣を初めて食べた」「とてもおいしかった」とたいへん好評でした。
【アイディア賞】「幸せと栄養たっぷりランチ」
いかえびピラフ かぶのポタージュクルトン添え
リンゴとヤーコンの天ぷら 山芋の明太マヨ和え みかん
冬の食材の組み合わせを工夫し、調理のバランスや健康を考えた献立でした。
「歯ごたえや食感が良かった」「具だくさんでおいしかった」と好評でした。
1月14日火曜日、保健理療科1年常松桜さんが、10月に開催された第88回全国盲学校弁論大会優勝を報告するために、福島県知事と教育長を表敬訪問しました。
厳粛な雰囲気でいつも以上に緊張していた常松さんでしたが、懇談が始まると、知事も教育長もとても気さくにお話してくださり、時に笑いが起こるような和やかな雰囲気で優勝報告をすることができました。
「内堀知事と記念撮影」
「知事と会談する様子」
「鈴木教育長と握手」
12月24日、冬休み前の全校集会が解剖室にて開かれました。
校長先生からは、井上靖の「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」という言葉が紹介され、夢や希望を目標に変えて新年も充実したものにするようにという話がありました。
生徒指導部からは二つの話がありました。スマホ6箇条「あとがこわい」についての確認と、雪道の安全歩行について、点字ブロック上の雪の滑りやすさを小中学部の児童・生徒たちの希望者が実物を用いて体験しました。
なお、全校集会に先立ち、弁論・作文・絵画・スポーツ・点字協議会各種表彰と、ダイハツまつかわ社長の菅野様よりフロアバレーボール用ボール12個の寄贈がありました。
12月20日(金)に理療科の臨床体験発表会が行われました。
午前の部は、生徒の研究発表となっており、例年2・3年生が発表していますが、今年は1年生も含め生徒全員が発表する、令和最初にふさわしい充実した、そして個性あふれる発表会となりました。
午後の部は、「筋膜リリースの基礎」をテーマに、筑波技術大学の近藤先生よる実技講習会が行われました。患者さんの症状改善に、ぜひ臨床実習で取り入れたいと熱心に学ぶ生徒の姿が印象的でした。
【研究発表テーマ】
(1) 保健理療科1年・専攻科理療科1年
漢方薬はダイエットに効果があるのか?
~素朴なギモンからの東洋医学入門~
(2) 保健理療科2年
「睡眠の質」向上を目的とした不眠症の主治経穴刺激と副交感神経を刺激するセルフマッサージ施術の効果
(3) 専攻科理療科2年
顔面部における刺さない鍼の効果
(4) 専攻科理療科3年
耳鳴りに対する鍼通電療法の一症例
12月18日(水)14:30から、高等部普通科と福島高校・橘高校合唱部の交流学習クリスマスジョイントコンサートを本校体育館で開きました。音楽を通じての交流会は福島高校との2校から始まり、今回で7回目を迎えます。今年は福島高校15名、橘高校21名が参加し、楽しい時間を過ごしました。
コンサート開始前、早めに到着した橘高校の皆さんと一緒に練習しました。
また、各校から進行を1名ずつ選出し、分担しながらコンサートを進めました。
1 視覚支援学校普通科
箏4重奏による「風の色」 作曲 水野利彦 編曲 視覚支援学校
S君は、音楽の授業で学習している箏の発表に挑戦しました。先生方と音を合わせて、8分の演奏をやりきることができました。
2 橘高校合唱部
①「We wish you a merry hristmas」 Tradishonal English
②「聖夜」 作詞 エゼフ・モール 作曲 F.グルーバー
③「あこがれの郵便馬車」 作詞 丘灯至夫 作曲 古関裕而
④「星に願いを」 作詞/作曲 L.ハーライン
3 福島高校合唱部
①「十字架上のキリストの最後の言葉」より
「第二の言葉」 作曲:千原英樹
②「あわてんぼうのサンタクロース」
作曲:小林亜星 編曲:松永ちづる
③「きよしこの夜" 讃美歌1-109番」 編曲:信長貴富
4 クリスマスソング交流
今回初めてムーブメント療法の布を使ってクリスマスソング交流の時間を設けました。
Kさんが布を配り、T君がくす玉を開く合図で音楽スタート♪
「あわてんぼうのサンタクロース」では4つの輪で、「サンタが街にやってきた」では大きな一つの輪になって、歌ったり鈴を鳴らしたりして盛り上がりました。
5 全体合唱「群青」 作詞 小高中学校卒業生 作曲 小田 美樹 編曲 信長 貴富
会場にいる参観者も含めて、全員で「群青」を合唱しました。体育館いっぱいに歌声が響き合い、一体感を感じました。
全体合唱での一体感のまま、2組生徒手作りの「ジョイントコンサート」看板やくす玉ツリーをバックに記念撮影をしました。
交流の記念に、2組作業学習で制作したリサイクル点字用紙のしおりを渡しました。
「楽しかった」「ありがとう」「またよろしく!」と自然なやりとりが印象的でした。
12月17日(火)小学部お楽しみ会が行われました。毎年この時期になると、「音楽」という素敵なプレゼントを持って来校してくださるのは、グリーンパークトリオの皆さん。
平成24年度から続くご縁は、今年で8年目となりました。今回は聴覚支援学校福島校小学部の皆さんもお誘いしてのお楽しみ会ということで、手話等の支援としてお二人のボランティアの方も加わり、演奏や歌で児童生徒を楽しませてくださいました。
小学部児童は、音楽の授業で学習したリコーダーでグリーンパークトリオの皆さんと合奏し、一緒に演奏することの楽しさや音の広がりを体感することができました。
グリーンパークトリオ&ボランティアの皆さん | みんなで踊った「パプリカ」ダンス |
「ゆかいな木きん」合奏 | 楽しい時間をありがとうございました |
12月3日(火)5・6校時に、視覚支援学校オリンピック・パラリンピック教育が行われました。
【目標】
本校の卒業生であるパラリンピアン及びパラリンピック候補選手と触れ合い、2020東京パラリンピックやスポーツへの興味関心を高める。また、視覚賞障がいをもつ憧れの先輩と一緒に活動することで、ボディーイメージを湧かせ、スポーツを楽しむ心の育成を図る。
【講師】
〇佐藤 智美さん 平成19年本校普通科卒業
(東邦銀行陸上部所属)
〇佐々木真菜さん 平成27年本校普通科卒業
(東邦銀行陸上部所属)
〇天下谷真弓さん
(東邦銀行陸上部コーチ)
【テーマ】
「もっと、もっと楽しみたい!ブラインドスポーツ!!」陸上競技編
【内容】 実技指導と質問コーナー
昨年度に引き続きの第2回視覚支援学校オリンピック・パラリンピック教育でした。講師も本校卒業生であったため、児童生徒は終始笑顔で活動に見通しをもち、スポーツに対する興味関心を高めることができました。また、講師である佐々木真菜さんは、11月にドバイ開催の世界パラ陸上競技で4位になり、東京パラリンピック陸上競技内定で、児童生徒に紹介すると大きな称賛があり、パラリンピックがより身近なものとなったと思います。児童生徒は、目の前での実演を見たり聞いたり感じたりすることや丁寧な実技指導により、速く走れるイメージを湧かせ、ワクワクしながら陸上競技を実施することができました。