6月15日から2週間は、高等部普通科の進路週間でした。
この期間、普通科の3人はそれぞれの将来の生活のために、体験的な学習を行いました。
1年1組、3年1組の生徒は総合学習で「ライフプランニング」をテーマに、10年後の自分の生活を想像しながら、今の自分に必要なことは何かを調べ、インタビューやインターネット検索で情報を集め、それらをもとに自分で考えたことを実践してきました。また、自分が立てた目標を念頭に、理療科の授業体験に臨みました。
3年2組では、2日間の校外実習を二本松市の「みんなの翼」で実施しました。校外での実習も今年で3年目です。新しい実習場所でも指導員の方とすぐに打ち解け、元気に作業に取り組むことができました。
校内でも中学部の生徒と一緒に校内実習に取り組み、ミキサーでの紙の撹拌などに意欲的に取り組むことができました。
前期進路週間報告会を7月1日に実施しました。それぞれにとって充実した、前期進路週間になりました。


6月24日(水)、令和2年度高等部生徒会定期総会が行われました。新型コロナ感染症対策のため、一部内容を短縮した実施でした。生徒会長や教頭先生のあいさつの後、張り詰めた緊張感の中で、本部・各局長・部長がそれぞれ今年度の事業計画や予算案を提案しました。
無事にすべての議案が承認され、総会が閉会した後は生徒同士で「お疲れさまでした。」と互いに労う言葉が交わされ、全員が安堵の表情を浮かべていました。定期総会の企画・運営に携わった皆さんお疲れさまでした!

こんな時だから、生徒会が学校を盛り上げよう!企画
「コロナに負けるな」川柳募集!

5月の臨時休業中に、オンラインで生徒会役員の話し合いを行い、生徒会総会をはじめ、今年度の生徒会活動について意見を交わしました。
その中で、コロナウイルス感染拡大防止のため、フロアバレーボールや弁論、陸上等の各種大会の中止や、生徒会が企画する全校集会についても、体育館には集まらないで全校放送で実施することなどが知らされました。
全校集会では例年、新入生自己紹介や各種大会の壮行会を行っていましたが、大会が中止となり、企画も練り直ししなければならない事態となりました。
「こんな時だからこそ、みんなが元気の出る活動を、生徒会で企画しよう」
「全校の児童生徒が参加できる企画で、学校を盛り上げよう」
といった視点で、活発な話し合いが行われました。
その第1弾が『コロナに負けるな!川柳募集』です。
生徒会長が放送で呼びかけ、募集期間約1週間で、小学1年生から専攻科生、教員も含めて13作品の応募がありました。
集まった作品は、第2回全校朝の会の放送と、廊下の掲示板で紹介しました。
廊下の掲示は、本部役員以外の生徒も協力して行い、楽しく作業を行うことができました。全校放送では、紹介された小学部生は大喜びだったそうです。


~作品をいくつか紹介します~
「小学部」
● コロナにまけるな マスク てあらい うがい かんき
● コロナやだ マスク てあらい ぜったいね
● だい2はの コロナこわいな よぼうする
「中学部」
● 君のこと 大切だから 離れてる
● ウイルスも 手洗いうがいで こわくない
● 青空に 笑顔が咲いて 上を向く
「理療科の皆さんや先生」
● 思いたち 片付けしたら 終わらない
● オンライン 体育で兄に 叱られる
● 座学だけ 意外とできた オンライン
これからも、元気の出る活動を企画していきたいです。
6月22日(月)、第2回目の全校朝の会は、新型コロナウイルス感染症防止のため、一斉放送で実施しました。
今回は、しゃくなげトピックスとして小・中・高等部で、今年度実施予定している児童・生徒会活動の内容の紹介と「コロナに負けるな!!」をテーマに川柳を募集し、集まった川柳を紹介しました。大変な時だからこそ前向きになれる素敵な川柳がたくさん集まりました。



6月16日(火)、第1回避難訓練を実施しました。今回は地震による校舎損壊を想定した訓練でした。聴覚支援学校福島校の改築工事の影響で、本来の避難場所である校庭が使用できないため、校地内駐車場への仮避難に続いて近隣の公園への2次避難という2段階の避難と人員確認を行いました。例年の訓練とはかなり異なる訓練の流れで、避難する児童生徒も点呼する教職員も少し戸惑う場面もありましたが、臨機応変に対応するという意味では有意義な訓練となりました。
夏の日差しが照りつける中での避難訓練でしたが、今回の訓練での反省点や課題を次回の訓練に、さらにはいつ何時起こるかもしれない災害時の避難に活かしていければと考えます。


新型コロナウイルスによる学校休業が続いていますが、理療科ではあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家試験合格を目指す理療科の学習保障を目的に、3年生から順次オンライン学習をスタートさせました。オンラインの課題はもちろんありますが、何より生徒の様子を確認できることや生徒の生活リズムを整えることに一役買っていると感じています。



学校の休業中も学習の機会を確保するために、オンラインで各家庭とつなぎました。
今日は初の「普通科集会」です。入学式以来の校歌を歌い。教師も生徒も近況を報告しあい、来週から始まる授業の日程や各先生からの連絡事項を伝えました。
オンラインでみんながつながりました!


「台湾からのマスク支援」ありがとうございました!
4月27日に、台湾からマスクの支援として900枚のマスクが本校に届きました。ご支援に心から感謝申し上げます。大切に使わせていただきます。

4月8日 10時半より本校体育館にて入学式が行われました。
中庭の桜も満開、小学部2名、高等部普通科1名、本科保健理療科1名、専攻科理療科3名がそれぞれの希望を胸に新しい学校生活に踏み出しました。
新型コロナウイルス感染予防のため、来賓の減、文面でのお祝いの言葉、国歌・校歌は歌詞付きのCDを聴きました。また、椅子の間隔を空け、全員マスクを着用、換気を良くして時間短縮で臨みました。
誓いのことばは普通科1年の小山田さんが「…学ぶことのできる『今』に感謝し、…初心を忘れず、助け合い、励ましあいながら学業に専念することを誓います」とさわやかに述べました。

令和2年3月2日本校体育館にて 県教育委員会 委員 蜂須賀禮子様、ご臨席のもと 令和元年度卒業証書授与式が行われました。
普通科2名、専攻科理療科1名が巣立ちました。

【答辞より】
『…私が専攻科へ入学したのは、50歳でした。網膜色素変性症に負けて、仕事を失っていた私は、「もう負けられない、負けたくない。」と思って入学しました。
「あん摩なんか揉めばいい」、と思っていたら、実技で指が痛くてくじけてしまい、「また負けるのか、それは嫌だ。」と奮起したことを思い出します。なんでもそうですが、「どの道も王道なし」を実感した5月でした。
そして普通科生や中学部生に交じっての部活動。体力の差は感じながらも、根性では絶対に負けていないと思ってやっていました。やるからには当然、勝負は勝つ!と思って臨んだフロアバレーボールの全国大会。東北大会で負け知らずだった私は、負けることの悔しさと、全国の厳しさを思い知らされました。人生負けることも必要ですが、それからどう立ち上がるかが肝心だと、部活から学びました。
若い在校生のみなさんの高校生活は、長い人生の中でたった3年かもしれませんが、社会を経験し、この年齢で入学してきた私にとっての3年間は、本当に貴重な時間でした。
卒業し、一歩社会に出れば、患者さんからお金をいただいて勉強させていただくことになります。皆さんには今の学生生活を当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れずに、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。
在校生のみなさん、平成から令和に変わっても、視覚支援学校の歴史と伝統を引き継ぎ、これからも勉強にスポーツに励み、自分を高めていってください。
そして巣立つことができる今。いつも私たちのそばで温かく見守り、支えてくださった先生方、家族、寄宿舎の先生方、みなさまのおかげです。
本当にありがとうございました。…』
今年度は、県教育委員会の方針を受け、新型コロナウィルス感染予防対策として、参加者全員のマスク着用や来賓の方々の参加の制限、小中学部の児童生徒を参加させない、席と席の間隔を広くとる等の対応をしました。例年より少ない人数での卒業式でしたが、式歌「群青」では、人数を感じさせない感動的な歌声が体育館に広がりました。心温まる素晴らしい卒業式となりました。




