福島県立視覚支援学校
令和2年度福島県特別支援教育研究会
「視覚障がい教育専門部」について
1.福島県特別支援教育研究会について
本会は、福島県における特別支援教育の振興・発展、ならびに視覚障がい教育にかかわる専門的な研究活動の促進を図ることを目的としています。
福島県特別支援教育研究会視覚障がい専門部は、次のメンバーで組織されています。
1 福島県立視覚支援学校教職員
2 本会の趣旨に賛同する方
小学校や中学校の弱視特別支援学級担任
視覚に障がいのある児童生徒の担任等
2.令和2年度福島県特別支援教育研究会の予定
令和2年度は東北盲学校教育研究会、東北・北海道理療科教育研究会と共催し、第72回東北盲学校教育研究大会「福島大会」、令和2年度東北・北海道理療科教育研究会「福島大会」 を開催予定です。
以下に、会則の一部を紹介します。
第1条(名称と事務局)
本会は、福島県特別支援教育研究会といい、事務局を会長の指定する場所におく。
第2条(目的)
本会は、福島県における特別支援教育の振興発展をはかるために連絡提携し、研究活動の促進をはかることを目的とする。
第3条(組織)
本会は、次の者をもって組織する。
1 福島県内の特別支援教育に従事する教職員
2 本会の趣旨に賛同する者
第4条(事業)
本会は、第2条の目的を達成するために、次の事業を行う。
1 特別支援教育に関する調査研究
2 学習指導、教材教具の研究
3 研究会、研究発表会等の開催
4 研究成果の刊行
5 その他、本会の目的達成のために必要な事業
同13条まであり、ほかに細則が6条規定されています。
組織図のうち本校に関連するのは下記の通りです。
会員の登録について
本会の趣旨に賛同され、本研究会専門部に関心のある方は、メールでお知らせください。
事務局 連絡先
福島県特別支援教育研究会視覚障がい教育専門部事務局
福島県立視覚支援学校 教諭 小松田隆介
メールアドレス komatsuda.ryusuke@fcs.ed.jp
令和3年度以降に会費を納入いただき、会員登録いただくためのご連絡をさせていただきます。本会では会費として1,000円を徴収させていただきます。会員の皆様には、研修会の案内、記録冊子や本校の研修収録等を差し上げます。
会員登録にあたっては、「学校名、住所、校長名、電話番号、職名、氏名」を事務局にご連絡いただきます。会費は、以下の金融機関指定口座に振り込んでいただくことになります。(振り込み手数料は各自ご負担いただきます。)
郵便振替
口座番号 記号:18290 番号:30311921
口座名義 福島県特別支援教育研究会視覚障がい教育専門部
視覚障がい専門部 活動紹介
専門部の研究主題について
今年度の専門部の研究主題
「視覚障がいを持つ児童生徒が、主体的に生きる力を高めるために」
専門部の研修会について
令和2年度 福島県立視覚支援学校 現職教育研修会
福島県特別支援教育研究会 視覚障がい教育専門部研修会(共催)
<日時> 令和2年11月9日(月)
14:25 ~ 16:50
<会場> 福島県立視覚支援学校 体育館
講演「 視覚障がい教育における触察について
~手と目でみる教材ライブラリーの教材をとして~ 」
講師 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所
名誉所員 特任研究員 大内 進 先生
<対象>
福島県立特別支援学校教職員
県内の視覚障がいのある幼児児童生徒が在籍する学校の職員等
<講師プロフィール>
筑波大学附属視覚特別支援学校小学部教諭を経て、国立特別支援教育総合研究所研究員として、視覚障がいのある幼児児童生徒の教育について研究されています。「視覚障害者の立体認識機構の研究及び立体幾何学教材の開発」など、視覚障がいのある幼児児童生徒の図形や立体の理解や触察教材について研究され、2014年には東京高田馬場に先生がお持ちの教材を展示した「手と目で見る教材ライブラリー」を開設されました。
<手と目で見る教材ライブラリー>
大内先生が、視覚支援学校や国立特別支援教育総合研究所在職中から収集した触覚教材や書籍を展示しています。
〇絵画
最後の晩餐、モナリザ、葛飾北斎の富嶽三十六景神奈川沖浪裏、
ビーナスの誕生などの触って分かる絵画など
〇立体模型
建築模型(法隆寺、東大寺、ディズニーランドシンデレラ城等)
乗り物の精密模型(自動車、電車、飛行機等)
★完全予約制のため、見学を希望の方は、電話かメールで事前連絡が必要です。
【研修会参加者の感想より】
・図画工作の授業を担当しているので、自分のこれまでの授業を振り返り、これから配慮していかなければならないところが、明確になりました。
・手と目で見るライブラリーにも、ぜひ行ってみたいと思いました。
・触察教材を準備・作成したり、呈示したりする際の観点などが具体的で参考になりました。
・講師の大内先生が伝える3次元がかなわないときの2.5次元の大切さについて、直接講演いただいたことでより理解できました。
・触察の仕方、させ方について再度考えるきっかけをいただきました。
・視覚障がい者(特に全盲の方)にとって、三次元教材を提示することの大切さを日本国内だけでなくイタリアでの視覚障がい児教育の実例を挙げて説明されていた。触察の重要さ、幼い時期より丁寧に対応していくことも指導していただきました。三次元、二次元の教材を様々な分野にわたって提示していただきました。
・レイヤーという発想がとても参考になりました。3Dと2D、それを補助する2.5Dの流れも勉強になりました。
・3次元、2.5次元、平面的凸(点図・触図)教材が具体的に例示され、参考になりました。
・触察教材の3次元、2次元、2.5次元の話は、美術作品だけでなく、形を理解してもらいたい教材では考えていかなければならないことだと思いました。
・「触察の核」になる内容だったと思います。日頃はうすうす「こちらの方がわかるかな」などと考えながら行っていることも根拠が明確になりました。2.5次元の考え方、本物の大切さなどなど、短い時間の中で多くを学ぶことができました。資料を大事にして、時々見直したいと思います。
・教材、特に美術教材は興味深かった。自動車模型は「軽くてはダメ」、「重量感のある素材で」というのは納得です。