もっと知ろう!理療科 その3 〜理療の専門科目の学習〜  理療は患者の身体に直接触れ、手技で体表に力を加えたり、はりやきゅうで刺激を与える療法です。そのため、人体の構造や機能(解剖学・生理学)、疾病やその原因(臨床医学系科目)などに対する専門知識が求められます。  国家資格を目指す理療科での学習でも、「解剖学」「生理学」や「臨床医学」などの基礎医学のほか、あん摩やはりきゅうの基礎である東洋医学や経穴(東洋医学概論、経絡経穴学、臨床経穴学、東洋医学臨床論)といった専門分野の学習も行っています。  そして、もちろんあん摩、マッサージ、指圧、はりきゅうの実技実習もあります。  専門知識の学習や技術の習得は容易いことではありませんが、次のステップへ向かって生徒たちは熱心に日々学習や実習に取り組んでいます。    あん摩マッサージ指圧師(あマ指師)を目指す課程の「保健理療科」と、あマ指師のほか、はり師、きゅう師も目指す「専攻科理療科」では学習する内容は若干異なりますが(専攻科のほうがより深い内容の学習が求められます)、専攻科では次のような専門科目(カリキュラム)になっています。 1.専攻科理療科カリキュラム 1)基礎分野  社会科学(医療面接、コミュニケーション論、心理学)、人文科学(倫理学)、外国語(医学英語)、保健体育(1年次のみ) 2)専門基礎分野  医療と社会(医療概論) 人体の構造と機能(解剖学、生理学) 疾病の成り立ちと予防(衛生・公衆衛生学、病理学ほか) 生活と疾病(臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーションほか) 3)専門分野  基礎理療学(東洋医学概論、経絡経穴概論、はりきゅう理論ほか)  臨床理療学(理療臨床論、診断学、臨床経穴学、臨床研究ほか)  理療基礎実技(あん摩マッサージ指圧実技、はり実技、きゅう実技ほか)  理療臨床実習、カンファレンス 2.授業風景の写真:教員と生徒、模型など様々な教材を使った授業 1)解剖学(運動器系・筋)          2)解剖学(骨格系) 3)生理学(循環:心臓と心電図)     4)臨床医学総論(徒手理学検査法) 5)東洋医学(経絡経穴概論)        6)臨床理療学(臨床経穴学)   7)あん摩実技              8)マッサージ実技 9)はり実技                  10)臨床実習 3.臨床体験発表会 (1)臨床実習の総まとめとして年1回『臨床体験発表会』を開催し、卒業後の臨床を見据えた臨床研究・症例研究の発表を行っています。 (2)映像教材とICT機器を活用した「シネメデュケーション」で「医療問題」を考える機会も設け、高い倫理感と臨床意識を持つ医療人の育成にも努めています。 写真1:令和3年度「臨床体験発表会」における企画で、TVアニメ「ブラックジャック」の一話を題材にした「シネメデュケーション」の模様 ※「シネメデュケーション(cinemedication)」とは、cinema(映像)+medical(医療)+education(教育)を組み合わせした造語です。映像やメディア素材の一場面を題材に、「医療倫理」「患者との関係」などのテーマをディスカッションしながら考えを深めるという教育指導法で、1990年代にアメリカで始まり、現在では大学医学部の授業や病院の職員研修などでも活用されています。 こんなことで困っていませんか? ・子供のころから暗い場所が苦手。 ・教科書の文字が見えない、見えにくい。 ・視力が弱くて自動車免許が取得できない。   教育相談・入学に関する問い合わせ先 〒960−8002 福島県福島市森合町6−34 福 島 県 立 視 覚 支 援 学 校(理療科または地域支援センター) 電 話:024−534−2574 FAX :024−533−2470 ホームページアドレス http://fukushima-sb.fcs.ed.jp (教育相談担当者直通電話:080−7347−3908)