🌷情報ＢＯＸ🌸（第4弾）

○はじめに
ここでは視覚障がい者（目の見えない人、見えにくい人）に少しでも役に立つような、また、広く視覚障がいに関する理解を深めるために役立つ、ちょっとした情報をお届けします。今回は第４弾ということで、視覚障がい者の歩行についてお話しします。

○視覚障がい者ってどうやって歩いているの？
　障がいの程度によって異なりますが、視覚障がい者は主に3つの方法で歩行しています。
　・白杖を使用する単独での歩行
　　　白杖を用いて路面の情報を収集し、障害物を感知しながら歩行します。また、白杖を
持つことで周りの人や車などに対して、視覚に障がいがあることを知らせることもで
きます。
　　　県では、中途視覚障がい者向けに歩行訓練士が個別に歩行訓練を行っています。

　・晴眼者との歩行
　　　移動が困難な視覚障がい者の外出時に、晴眼者が障がい者本人に付添い、誘導しなが
ら歩行します。
　　　同行援護といった晴眼者が障がい者本人の希望する場所へ連れて行くだけではなく、外出先での情報提供や代読・代筆などの役割も担う福祉サービスも存在します。


　・盲導犬との歩行
　　　盲導犬は視覚障がい者が安全に歩くことをサポートするために訓練された犬です。
視覚障がい者に寄り添い、安全かつ快適に誘導してくれます。

白杖を持って歩いている女性と盲導犬を連れて歩いている男性のイラストがあります。
 　　　　　　　　　　　　　　　　 　
※上記の歩行訓練や同行援護、盲導犬に興味がある方は、お住いの市町村（福祉担当課）
へご相談ください。

○視覚障がい者を誘導する方法
　ここでは、晴眼者が、視覚障がい者に付き添って歩く際の対応例を1つ紹介します。
　まず、晴眼者は視覚障がい者にひじの上をつかんでもらいます。慎重な場合は、肩の上に手を置いてもらいます。
　晴眼者は視覚障がい者より半歩先を歩き、常に二人分の歩くスペースを確保して歩行します。その際に、晴眼者が周囲の状況を説明しながら歩くと、視覚障がい者はより安心して歩くことができます。
　狭い場所を通る場合、晴眼者は視覚障がい者に対し、「これから狭くなります。」などと声をかけ、つかまれている腕を後ろに回し、自分の真後ろを歩いてもらいます。
　階段や段差がある場合は、晴眼者はその手前で「上り（下り）階段です。」、「段差があります。」などと声をかけ、視覚障がい者のペースに合わせて歩きます。階段を上り（下り）終えるときは「あと３段です。」などと声をかけ、視覚障がい者が上り（下り）切ったら一旦立ち止まります。

　晴眼者が階段の前で白杖を持った女性を誘導しているイラストがあります。
  
○視覚障がい者から晴眼者へのお願い
　街中で道に迷っている、あるいは動けずに困っている視覚障がい者を見かけた場合は、「何かお手伝いしましょうか？」などと声をかけてサポートしていただけるとありがたいです。
　また視覚障がい者にとって、点字ブロックは歩行に欠かせない道しるべです。視覚障がい者の歩行を妨げないように、点字ブロック上でのおしゃべりや、点字ブロック付近への自動車や自転車の駐車及び駐輪、荷物の放置などは控えていただくようお願いします。
視覚障がい者が安全に歩行するため、晴眼者の方はご配慮ください。

　点字ブロックの上に自転車があり、白杖を持った男性がぶつかっているイラストがあります。
　　　　　　 
○おわりに
　今回は、視覚障がい者の歩行についてのお話でした！今年度はこれで終了となりますが、来年度も皆様に役立つ様々な情報をお届けします。ご感想やご意見、ご要望等ありましたら、下記代表アドレスまでお願いします。

　◎視覚支援学校代表アドレス：fukushima-sb@fcs.ed.jp