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2020年2月の記事一覧

金澤翔子美術館主催 第8回書き初め展入賞

一般財団法人 金澤翔子美術館主催 第8回書き初め展入賞

 普通科3年片寄果音さんの作品『かのん』が、「アール・ブリュット賞」に入賞し、2月16日(日)いわき市遠野町にある金澤翔子美術館にて、表彰式に出席しました。

 「アール・ブリュット賞」とは、加工されていない生(き)の芸術、伝統や流行、教育などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術に贈られる賞とのことです。

会場の様子 表彰式演台と金屏風

 金澤翔子さんは「書」を通じて全国の皆様に元気を届けている、ダウン症の女流書家です。本展は、日本の伝統文化「書」に親しみ、書く楽しさや元気な心をはぐくむことを目的に開催されています。震災の年からはじまって今年で8回目となるそうです。

金澤翔子さんから賞状授与

 館長であり、翔子さんの母である金澤泰子さんから賞状が、翔子さん本人から記念品が、受賞者一人一人に手渡されました。

記念撮影で満面の笑顔

  表彰式後、翔子さんの席上揮毫とダンスパフォーマンスがありました。

 書き上げたばかりの『感動』の大文字の前で、衣装を着替えてマイケルジャクソンのパフォーマンスに、会場は盛り上がりました。

ダンスパフォーマンス

  

入賞作品「かのん」

 

 紙の下に手本を置いて、線を意識して書きました。

2日目、3枚書いた後に「もう1回」「やる!」と自分で決めて筆を持ち、書いた1枚です。

 先生と一緒に筆を持ちますが、特にこの1枚は自分で強く筆を運び、「よこ~。」「した~。」「ぐるん。」と言いながら一気に書きあげました。 

 果音さんの強い思いが、翔子さんや審査員の心に伝わり、今回の入賞につながったのではないかと思います。

寄宿舎「節分」

「鬼は外! 福は内!」威勢のよい掛け声と共に、豆をまく舎生たち。

「痛い!助けて!」逃げ回る赤鬼と青鬼の姿・・!!

鬼は外~!

 2月3日の節分の日に、豆まきが行われました。今年は各棟リーダー二人が、裃(肩衣)をつけて各居室を回りました。節分は冬の終わりの日で、翌日から新しい季節が始まる区切りとなります。「邪気や悪いものを落として、たくさんの幸運を呼び込めますように・・!」と願いをこめて、寄宿舎に春を迎える豆まきを楽しみました。

豆まき中 かわいい赤鬼さん!

 裃着て勇ましく うなだれる赤鬼

後期文字能力テスト

 1月30日(木)6校時に校内において、第80回文字能力テストが行われました。今回で40年続いたことになります。

会場(図書室)の様子

 墨字(印刷文字)の部は、小中高校生が、それぞれ前回の級より上の級を目指して、読み・書き別認定で取り組みました。

  点字の部は、東北・全国点字競技会に準じて、五十音書き、転写、聴者、速読に挑みました。

 小学1年生から点字を使用しているベテランの生徒は点字盤で、高等部から点字併用の生徒はパーキンスタイプライターで臨みました。

五十音書き(点字板使用) 転写(点字板使用)

パーキンスタイプライター使用 パーキンスタイプライター使用

 競技終了後の時間で、恒例の「点字つきかるた」に挑戦!

 今回は、「怪傑ゾロリのおやじギャグかるた」10枚。「相対札」という、両方から点字が触読できるものでウォーミングアップ。

は 「はやくトイレにいっといれ」

ふ 「ふとんがおならで吹っ飛んだ」

ほ 「歩道でひらめきなるほどー」

笑っていたら、取られてしまうのです。

怪傑ゾロリカルタ 怪傑ゾロリカルタ

 その後に、点字付き・拡大文字付白黒反転の百人一首のかるたとりです。今回は新種のマグネット台で挑戦です。京都ライトハウス製の札に、反対側から触読できるよう上の句の決まり字を貼り、裏にはマグネットを貼り付けました。

百人一首のかるた 百人一首のかるた

  相手陣の札をとったら、そこへ自陣の札を一枚送るという、競技かるたにより近い形です。自陣の札が早くなくなった方が勝ち。

 中学部3年生と高等部普通科3年生の対戦は、互角で、盛り上がりました。

 

 

「私が食べたいランチ」校内学校給食献立コンクール

 毎年1月24日~30日までの一週間を「全国学校給食週間」とし、全国の学校でより充実した学校給食について考える期間となっています。

 今年度は、「冬の食材を使った料理」をテーマとして、聴覚支援学校福島校と合同でコンクールを実施し、11点の応募がありました。

 審査の結果、優秀賞とアイディア賞に選ばれ、1月の給食に取り入れていただいた献立を紹介します。

 

【優秀賞】「ぽかぽか体があったまる料理」

  牡蠣ご飯 さつま汁 豚ねぎ炒め ポテトフライ フルーツケーキ

優秀賞の写真

家庭科で学習した栄養のバランスがしっかりと考えられている献立でした。

 「牡蠣を初めて食べた」「とてもおいしかった」とたいへん好評でした。

 

【アイディア賞】「幸せと栄養たっぷりランチ」

  いかえびピラフ かぶのポタージュクルトン添え

 リンゴとヤーコンの天ぷら 山芋の明太マヨ和え みかん

アイデア賞の写真

冬の食材の組み合わせを工夫し、調理のバランスや健康を考えた献立でした。

「歯ごたえや食感が良かった」「具だくさんでおいしかった」と好評でした。