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2019年9月の記事一覧

聴覚支援学校福島校との交流 「小学部交流遠足」

 9月13日(金)に、年間を通じて、交流したり共同で学習を行ったりしている聴覚支援学校福島校の皆さんと一緒に、郡山カルチャーパークへ行ってきました。

 本校小学部児童は、大好きな電車での遠足ということもあり、大張り切り。事前学習で切符の値段や券売機の使い方を調べたり、エスカレーターの昇降の仕方を練習したりして、準備万端です。

 友達と一緒だと、電車の座席で身を寄せ合い、並んで座っているだけでも楽しくなって、にっこにこ。車窓から見える景色やすれ違う貨物列車、トンネルなど、その度に子供たちから歓声が上がりました。

 カルチャーパークでは、遠足のしおりを見ながらみんなで相談し、「メリーゴーランド」「豆汽車」「ティーカップ」など、たくさんの乗り物に乗りました。「ミラーハウス」は、鏡に囲まれた不思議な迷路。進路を間違えると鏡に激突してしまいます。でも、白杖を持っていた本校児童は、鏡にぶつかる前に白杖が危険を知らせてくれるので、心配無用。白杖の便利さを再確認する機会にもなりました。

 帰りには「楽しかったね。」「また行きたいね。」との声が子供たちからたくさん聞かれ、思い出に残る遠足となりました。

電車内の様子

電車の中も、楽しいな。

豆汽車に乗っている様子

豆汽車、しゅっぱーつ!

ミラーハウスの様子

ミラーハウスは不思議な迷路。

「あれ!?ぼくが二人いる!」

集合写真

遠足、楽しかったよ。また行きたいね。

 

第3回全国盲学校フロアバレーボール大会いわて大会出場!

ボールイラスト第3回全国盲学校フロアバレーボール大会いわて大会出場!

 令和元年8月20~22日、第3回全国盲学校フロアバレーボール大会いわて大会が、花巻市総合体育館で開かれました。全国大会3年連続出場は名古屋盲学校と本校の2校のみでした。

 「東北地区代表として感謝の気持ちを忘れず、平常心で互いに声をかけあって全国制覇を目指そう!」と、暑い夏の練習も頑張ってきました。

 本大会は全出場校が花巻温泉に宿泊し、20日夕食後に組み合わせ抽選会が行われました。主将の佐藤裕香さんが代表でくじ引きし、予選リーグはBグループ(本校・筑波大学附属視覚特別支援学校・名古屋盲学校)と決まりました。

 

◆8月21日(水)予選リーグ

第1試合 福島県立視覚支援学校 vs 筑波大学附属視覚特別支援学校

  第1セット 6-15 第2セット 8-15で筑波附属の勝利。

第2試合 福島県立視覚支援学校 vs 名古屋盲学校

  第1セット 15-8 第2セット 15-11で福島が勝利

 

 第1試合は初戦の緊張と、相手のすばやい動きや多彩な攻撃パターンに本校らしい攻撃をすることができず、あっという間に1セットを取られてしまいました。さらに、巻き返そうと臨んだ2セット目に本校前衛がブロックアウトを狙われ、不運な形で選手交代を余儀なくされました。最後まで粘りましたが惜しくも敗れました。

 試合後には選手同士でミーティングを持ち、チームスローガン「心・技・体」を再確認し、一人一人がやるべきことを整理し、気持ちを切り替えて2試合目に臨むことができました。

 名古屋盲学校との試合は、第1セットは一人抜けた穴をみんなでカバーしながら本校のペースで試合を進めることができました。第2セットは一進一退、どちらに転がってもおかしくない戦いでしたが、1試合目の反省を生かし最後までお互いに声をかけあいながら勝利することができました。生徒たちの成長を感じることのできた試合内容でした。

 予選リーグでは3ブロックとも2位が同率となり、夕食後に決勝リーグ進出をかけての抽選会となりました。その結果、交流戦に回ることになりました。

 抽選会の結果を受けて、全員ホテルのロビーに集まり、選手間でミーティングを行いました。試合の反省、明日に臨む心の面、具体的な戦術までを真剣に、そして和やかに話し合う姿が見られました。

 

◆8月22日(木)交流戦

第1試合 vs盛岡視覚支援学校  8-11で福島の勝利

第2試合 高知県立盲学校・鳥取盲学校 vs 松本盲学校 3-11 で松本の勝利

第3試合 vs 名古屋盲学校 11-10 で福島の勝利

第4試合 vs 松本盲学校 11-9 で福島の勝利

 

 交流戦は1セット11点先取の試合でした。福島は、この4月から入部した中学生も含め、全員が出場し、練習の成果を発揮することができました。全試合が1点を争う好ゲームとなり、その緊迫した雰囲気の中で全勝できたことは、次年度に向けてもチームとして大きな力となりました。

 今年度は、「中学生と理療科生」という年齢差の大きいチーム構成でした。練習からミーティングを大切にし、互いに意見を出し合い、反省したり自分たちのできることをまとめたりすることが、試合を重ねるごとに定着し、その成果を全国大会の場で発揮することができました。また年長の生徒が若い生徒を励ましたり、理療科生が中学生にアドバイスしたりする姿は、生徒同士の良い関係性をうかがい知ることができ、気持ちの面での成長を感じることができました。

 決勝戦は、昨年度準優勝の大阪府立大阪南視覚支援学校と、予選で対戦した筑波大学附属視覚特別支援学校で行われ、セットカウント2-0で大阪が勝利しました。スタンドから決勝戦を観戦し、悔しい気持ちとともに、「次は決勝で戦いたい!」と来年度のリベンジにむけて意欲が高まっているようでした。

 本大会出場に際しまして、チームのスローガン「心・技・体」の3文字と、選手が決意を書いた模造紙に、多くの方からも応援メッセージをいただきました。当日会場に応援にかけつけて下さった方々を含めて、保護者の皆さんをはじめ、多くの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。本当に応援ありがとうございました。

試合の様子1 試合の様子2

試合の様子3 試合の様子4